40代からの肌荒れ、シミ、シワ対策

肌トラブルを改善する漢方薬

「気」、「血」、「水」の乱れを調整し、
肌トラブルを改善するために処方される主な漢方薬を紹介します。

 

体質に会わない漢方薬を使った場合、副作用が出ることがあります。
持病がある人、心臓や腎臓などの病気がある人は特に、医師や専門家に処方して貰うほうがよいでしょう。

 

病院で処方して貰うと、保険適用も可能になりますから、費用も安く済むでしょう。
皮膚科で漢方治療を取り入れている病院は少ないので、
あらかじめ問合せをしてみてください。

気虚

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、別名、「医王湯」ともいわれ、
虚弱体質改善の代表処方とされています。

 

どちらかというと、色白・水太りで、疲れやすい人への処方になります。

 

声に力がない、手足に力が入らない、食後すぐに眠くなる、風邪を引きやすいなどの症状も、
この補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を処方する目安となります。

 

アレルギー体質のある人や、皮膚の弱い人には長期間に渡って服用をすすめ、
根本的な改善を図ることが必要です。

 

六君子湯(りっくんしとう)

 

六君子湯(りっくんしとう)は、胃腸虚弱による「気虚」に有効な処方です。

 

胃腸の機能が低下してしまうと、食べたものを効率よく「気」に変えることができません。
そのため、いつもだるかったり、食べても元気が出ないという症状がでます。
このような症状を改善するために、胃腸の働きを改善する漢方薬を用いますが、
中でも六君子湯(りっくんしとう)は、胃もたれ感が強い人に有効です。

 

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

 

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)は、「気」が足りないため、
慢性的な疲労感が合ったり、血虚による皮膚の乾燥を伴う場合など、
「気虚」、「血虚」をあわせ持つ人のための処方です。

 

たとえば、アトピー性皮膚炎で、精神的な疲れがあるような場合は、
皮膚の新陳代謝が鈍り、新しく健康な皮膚がうまれてくる事ができません。

 

掻いてしまった跡もなかなか治らないのですが、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)は、
このような場合に、劇的に効くことが時々あります。

気滞

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、「気うつ」の代表処方で、
不眠や頭痛、ストレスからくる胃の痛み、ストレス性のニキビなどに効果があります。

 

喉に何か詰まったような、或いは引っかかったような感じがする場合、
この半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を処方します。

 

また、様々な神経の細やかなストレス症状に対しても、広く用いることができます。

 

そして、半夏厚朴湯は、ストレス性の肌荒れ、ニキビなどにも効果があります。

 

抑肝散(よくかんさん)

 

抑肝散(よくかんさん)は、イライラ肝や不眠、手の振るえといった症状があり、
もともと虚弱体質な人へ処方される漢方薬です。

 

ストレスからくるイライラや、不眠の症状など、神経症状から来る肌荒れに効果的な薬です。

血虚

四物湯(しもつとう)

 

四物湯(しもつとう)は、「血虚」を改善するための代表的な処方です。
皮膚科では、主に皮膚の乾燥や痒みに対して用います。

 

四物湯(しもつとう)は、「お血(おけつ)」を改善する薬と組み合わせて使うなど、
単独で使うことは殆どありません。

 

きゅう帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

 

きゅう帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)は、「血虚」からくる疲労倦怠感が強く、
どちらかというと30代半ばすぎで、肌が乾燥してツヤがないタイプに効果があります。

 

痔出血や、不正出血など、出血に対して止血剤としても効果があります

水毒

五苓散(ごれいさん)

 

五苓散(ごれいさん)は、利尿剤としての代表的な処方です。

 

むくみや水毒からくる頭痛、めまい、二日酔いにも効果があります。

 

水疱ができたり、ジクジクする湿疹にも効果があります。

 

ただ、体を冷やす作用があるので、冷え症の人には長期的には使いません。

 

真武湯(しんぶとう)

 

真武湯(しんぶとう)は、末端だけでなく、全身的な冷え症の人に処方します。

 

特に、加齢による新陳代謝の低下を改善する効果があります。

 

皮膚科疾患のみならず、体質改善策としても幅広く用いられます。

 

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

 

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)は、
胃腸が弱く、すぐもたれたり、吐き気がするようなタイプに用います。
頭痛やめまいなどの吸い毒症状を伴う場合に効果的で、
だるい、疲れやすいなどの気虚症状を改善する効果もあります。

お血(おけつ)

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、よく耳にする漢方薬の一つですね。
とても応用範囲の広いポピュラーな処方です。

 

「お血」、「血虚」、「水毒」が重なったような症状、
例えば、血行不良、貧血気味、むくみやすい、冷え症、疲れやすいというような症状の人に処方されます。

 

血行不良、貧血気味、むくみやすい、冷え症、疲れやすいというような体質の人の
月経不順や月経痛、不妊、流産癖、つわりなどに有効で、婦人科的な機能の向上作用も期待できます。

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、別名「安胎薬」とも呼ばれます。

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、虚弱な女性に多く用いられますが、
加味逍遥散(かみしょうようさん)は、体力的には中間くらいのタイプの女性に多く用いられます。

 

加味逍遥散は、「お血(おけつ)」からくる頭痛や肩こり、イライラ感、感情的、
生理前や更年期にイライラや感情的になりやすくなる、ニキビ、アトピー性皮膚炎、
湿疹、手あれなどに効果があります。

 

便秘がちの人にも適していますが、極端に胃腸虚弱な人は下痢になることがあります。
服用に際しては注意が必要です。

 

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、「お血(おけつ)」体質の代表処方とされます。

 

桂枝茯苓丸は、「お血(おけつ)」によるニキビや湿疹、肌荒れなどに効果があり、
比較的体力のある人に用いられることが多いです。

 

手足などの末端は冷え、顔は熱くなる(冷えのぼせ)があったり、
生理前に下腹が張っていたんだり、月経の量が多く固まったようになる人に最適です。

 

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

 

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、
大人になっても冬にしもやけができたり、夏でも靴下が手放せないというような
極端な冷え症の人に用います。

 

このような症状の人は、頭痛や腰痛、生理痛が激しく、温めることで症状が緩和される傾向があります。
そのうえ、体力的に虚弱で皮膚も弱いことが多いのですが、
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を長期に渡って服用することで、
肌の調子が改善され、体調もよくなります。

 

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)

 

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)は、
痩せ型で冷え症、小さい頃からお腹が弱く、大人になっても胃腸が弱いタイプの人に用います。

 

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)を数ヶ月服用することで、このタイプに多く見られる月経不順などが改善され、
それに連れて胃腸も強くなり、皮膚トラブルも改善されます。

 

温経湯(うんけいとう)

 

温経湯(うんけいとう)は、皮膚科ではニキビや湿疹などに幅広く用いられます。

 

手足がほてる、指先や唇が割れるなどの症状を持つ人に処方され、
婦人科の手術歴のある人の「お血(おけつ)」にも効果があります。